バドミントン セルフジャッジのやり方
―ライン判定と得点コールのルール。審判のいない試合を、選手だけで公平に進める

審判がいなくても、フェアに戦える!

部活の練習試合やサークル、大会の予選など、審判がいないまま試合をする場面はたくさんあります。そんなときは選手同士で判定・進行する「セルフジャッジ」。このページでは、イン・アウトの判定は誰がするのか/もめたときはどうするのか/自分から申告すべき反則/得点の言い方まで、審判なしでもフェアに試合を進めるコツを、初心者向けにまとめました。

① セルフジャッジとは

セルフジャッジとは、主審・線審といった審判を置かずに、試合をする選手自身がイン・アウトの判定や進行を行う方式のことです。バドミントンでは次のような場面でよく使われます。

・部活やサークルの練習試合・紅白戦
・大会の予選リーグ(コート数が多く審判が足りない)
・地域のレクリエーション大会やママさんバドミントン
・友達同士のゲーム

ルールそのもの(サーブの高さ、立ち位置、点数の数え方など)は審判がいる試合とまったく同じです。違うのは「誰が判定して、誰が進めるか」だけ。だからこそ、お互いの信頼とフェアプレーが土台になります。

② 基本原則:イン・アウトは「自分のコート側」をコールする

セルフジャッジで一番大事な原則がこれです。ネットを境に、自分のコートに落ちたシャトルのイン・アウトは、自分(そのコート側の人)が判定してコールします。

なぜ自分の側?
相手コートの奥に落ちた球は、遠くて角度も浅く正確には見えません
近くで真上・真横から見える自分のコート側の落下点を、それぞれが責任を持って判定する――これがいちばん公平だからです。
バドミントンのセルフジャッジの図。ネットを境に、あなたのコートに落ちた球はあなたが判定し、相手のコートに落ちた球は相手が判定する
自分のコートに落ちた球は自分がコール、相手コートの球は相手がコール。遠い相手側の落下点を「今のアウトでしょ」と決めつけないのが基本。

コールの仕方

アウトのとき:はっきり「アウト」と声を出し、あわせて手を横に上げると相手にも伝わります。ラリーが終わったらすぐコールするのがコツ(遅れると「後出し」でもめます)。
インのとき:基本は何も言わずそのままプレー続行。ギリギリで相手が気にしていそうなら「イン!」と言ってあげると親切です。
ラインに触れていればイン:シャトルがラインに少しでもかかっていれば「イン」です。

迷ったら「イン」:自分のコート側で、アウトかインか本当に分からなかったときは、相手に有利な「イン」として扱うのがフェアプレーの原則です。自分に有利な判定を無理に主張しないことが、気持ちよく試合を続けるコツです。

③ 判定がもめたら「レット(やり直し)」

まれに、お互いの見え方が食い違うことがあります(例:相手が自分のミスに気づかず「今の入ってた」と言うなど)。そんなときの合言葉が「レット」です。

状況どうする
自分の側で見えなかった/自信がない相手に有利な判定(イン)にするか、レットで打ち直す
お互いの主張が食い違って決まらないレット(やり直し)にして、そのラリーをもう一度
サーブの高さ・足など反則が疑わしいその場で一声かけ、次から気をつけてもらう(1点で険悪にしない)

ポイントは、勝ち負けよりも「お互いが納得して続けられること」を優先することです。1点をめぐって言い合うより、レットでサッと打ち直したほうが、結局は気持ちよく最後まで戦えます。

④ 自分から申告する反則

イン・アウト以外に、相手からは見えにくく、本人にしか分からない反則があります。これらは気づいた本人が正直に申告します。ここを守れるかどうかが、セルフジャッジの信頼そのものです。

反則(自己申告するもの)どんなプレー?
ネットタッチラリー中にラケット・体・服がネットに触れた
オーバーネットネットを越えて、相手コート側の空間で打った(打点が相手側)
ドリブル(2度打ち)自分(またはペア)が続けて2回シャトルに触れた
ホールディング(持ち球)シャトルがラケットに乗って「運ばれた」ように打った
ボディタッチシャトルが自分の体や服に当たった
ラインクロスサーブのとき、点数と違う側(偶数なのに左等)から打った

※ネットタッチや2度打ちは、相手からは角度的に見えないことが多いもの。自分で「あ、今ネット触った」と気づいたら、迷わず相手の得点にするのがセルフジャッジのマナーです。反則そのものの詳しい定義は ルール完全ガイド にまとめています。

⑤ 得点の数え方・言い方とサーブの確認

審判がいないので、得点のカウントとコールも自分たちで行います。ラリーポイント制なので、ラリーに勝った側に1点が入ります。

点数をよく忘れる人へ:審判なしの試合は「今何点だっけ?」が起きがち。得点をタップするだけで記録&表示してくれるアプリを1台置いておくと、カウントのもめごとがまるごと消えます(このページ下で紹介)。サーブの高さや立ち位置の考え方は サーブのルールとフットフォルト(反則)の種類ダブルスのサーブ順 早見表 も参考に。打ち方のコツは ネットすれすれのサーブの打ち方 へ。

⑥ 試合開始から終了までの進め方

本格的に主審のコールや公式のスコアシートまで体験したい人は、主審(審判)のやり方スコアシートの書き方・記入例もどうぞ。セルフジャッジに慣れたら、次のステップとして審判にも挑戦してみましょう。

⑦ 気持ちよく戦うためのマナー

審判がいないぶん、マナーが試合の質を決めます。次の5つを意識するだけで、相手にも「またこの人と試合したい」と思ってもらえます。

1. 疑わしいときは相手に有利に(自分の得になる判定を無理に主張しない)
2. コールは早く・はっきり(後出しのアウトは信用をなくす)
3. 反則は自分から正直に(ネットタッチ・2度打ちは自己申告)
4. 得点はサーブ前に声に出す(数え間違い防止)
5. もめたら勝ち負けよりレット(1点で険悪にしない)

セルフジャッジは「正直な人ほど強く見える」競技です。フェアな態度そのものが、いちばんの上級者マナー。

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よくある質問

Q. バドミントンのセルフジャッジで、イン・アウトはどちらが判定しますか?

シャトルが落ちた『そのコート側』のプレーヤーが判定します。ネットで区切って、自分のコートに落ちた球のイン・アウトは自分たちがコールし、相手コートに落ちた球は相手がコールするのが基本です。自分から遠い相手側の落下点は正確に見えないため、それぞれが自分の側を責任を持って判定します。

Q. イン・アウトの判定でもめたときはどうすればいいですか?

お互いの主張が食い違い、どちらとも言い切れないときは『レット(やり直し)』にして、そのラリーを打ち直すのが一般的です。審判のいないセルフジャッジでは、自分に有利な判定を主張し続けるより、疑わしいときは相手に譲るかレットにするフェアプレーが基本です。

Q. セルフジャッジで自分から申告しないといけない反則はありますか?

あります。ネットにラケットや体・服が触れた、ネットを越えて相手コート側で打った(オーバーネット)、続けて2回打った(ドリブル)、シャトルがラケットに乗って運ばれた(ホールディング)などは、相手からは見えにくいため、気づいた本人が正直に申告します。これがセルフジャッジの信頼を支えます。

Q. セルフジャッジで得点はどう数えて言いますか?

ラリーポイント制なので、ラリーに勝った側に1点入ります。サーブを打つ人が、サーブの前に『自分の点数→相手の点数』の順に声に出して言うと、数え間違いやもめごとを防げます(例:4対2なら『フォー、ツー』)。点数によって右(偶数)・左(奇数)どちらのコートから打つかも決まります。

Q. セルフジャッジと審判がいる試合は何が違いますか?

審判(主審)がいる試合では、イン・アウトや反則の判定、得点のコール、進行のすべてを審判が行います。セルフジャッジではそれを選手同士で分担します。ルールそのもの(サーブの高さ・立ち位置・15点や21点の数え方)は同じで、違うのは『誰が判定・進行するか』だけです。

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この記事は、バドミントンのスコア記録・分析アプリ「バドシート」を運営する TakeoriLab が作成しています。ルールやセルフジャッジの運用は年代・大会区分・地域により細部が異なる場合があります。公式大会では主催者・審判長の指示に従ってください。