バドミントンのルール完全ガイド
―点数・サーブ・反則・コート寸法まで全網羅
最終更新:2026年6月/日本バドミントン協会・BWF(世界バドミントン連盟)の競技規則に基づく
21点制 → 15点制(3ゲーム×15点)へ移行中です。
2026年4月のBWF総会で新「3ゲーム×15点制」が承認。国際大会は2027年1月4日から、日本は2026年から主要大会で先行導入されています(大会によって21点制と15点制が混在)。両方の違いは 「1. 試合の形式」 の比較表で解説します。移行スケジュール・変更点・試合への影響をくわしく知りたい方は 15点制はいつから?新ルール完全ガイド をどうぞ。
バドミントンの公式ルールを、初心者にもわかるように、しかし抜けなく全部まとめた保存版です。試合の進め方から、コートやネットの正確な寸法、サービスの細かい規定、フォルト(反則)とレット(やり直し)の全リスト、ペナルティまで網羅しました。気になる項目は下の目次から飛べます。
1.試合の形式(21点制→15点制への移行)
バドミントンは ラリーポイント制で、2ゲーム先取した方が勝ち(最大3ゲームの3ゲームマッチ)。この「2ゲーム先取・3ゲームマッチ」は変わりません。いま変わっているのは1ゲームの点数で、21点制から15点制へ移行中です。
新「3ゲーム×15点制」と現行「21点制」の違い
| 現行:21点制 | 新:15点制(3×15) | |
|---|---|---|
| 1ゲームの点数 | 21点先取 | 15点先取 |
| ゲーム数 | 2ゲーム先取・最大3ゲーム(共通) | |
| デュース | 20-20から2点差 | 14-14から2点差 |
| 上限点(ゴールデンポイント) | 29-29 →次の1点(上限30) | 20-20 →次の1点(上限21) |
| ゲーム中のインターバル | どちらかが11点 | どちらかが8点 |
| 最終ゲームのエンド交代 | 11点 | 8点 |
いつから?(移行スケジュール)
| 時期・区分 | 採用される方式 |
|---|---|
| 国際大会(BWF) | 2027年1月4日から15点制 |
| 日本・2026年の主要大会 | 先行して15点制(全日本総合/社会人/シニア/ジュニア、国民スポーツ大会、スポーツマスターズ、S/JリーグⅠ・Ⅱ・Ⅲ ほか) |
| 日本・2026年の一部大会 | 当面は21点制のまま(例:日本ランキングサーキット大会 など) |
| 日本・2027年1月以降 | すべての第1種大会で15点制 |
※小学生・中学生など年代別大会の扱いは主催連盟の判断によります。最新は各大会の要項・主催者の案内をご確認ください。
2.点数の数え方・デュース
ラリー(打ち合い)に勝った側に 1点 入ります。サーブ権の有無に関係なく、ラリーを取れば点になるのが「ラリーポイント制」です。はじめて点数を数える方・保護者の方は、点数の数え方・試合の進め方(実況つきスコア例) をあわせてどうぞ。
こんなときに自分の得点
- 相手のシャトルがコートの外(アウト)に落ちた
- 相手がネットを越せなかった/空振りした
- 相手が反則(フォルト)をした
デュース(接戦の延長)
点数が並んだら、2点差がつくまで続きます。ただし上限点(ゴールデンポイント)があり、そこに達したら次の1点で決着します。21点制と15点制で数字が違うだけで、考え方は同じです。
| 21点制 | 15点制(新) | |
|---|---|---|
| デュース開始 | 20−20 | 14−14 |
| 勝ち方 | 2点差をつける(例:22−20 / 16−14) | |
| ゴールデンポイント | 29−29 →次の1点(上限30) | 20−20 →次の1点(上限21) |
▶ 得点をどう書くかは 公式風スコアシートのページ(印刷つき解説)へ。
3.コートとネットの寸法
| 項目 | 寸法 |
|---|---|
| コートの縦(長さ) | 13.40 m |
| コートの横(ダブルス) | 6.10 m |
| コートの横(シングルス) | 5.18 m |
| ネットの高さ(中央) | 1.524 m |
| ネットの高さ(支柱の位置) | 1.55 m |
| ラインの幅 | 40 mm(線はそのコート内に含む) |
| ショートサービスライン | ネットから1.98 m |
外枠(濃い緑)=ダブルスのコート。オレンジの内側の線=シングルスのサイドライン。水色の帯=ダブルスだけが使うサイド。破線=ダブルスのロングサービスライン(サーブの奥はここまで)。
ネットの高さは中央1.524m・支柱1.55m。ネットの布の幅は約0.76mで、下端は床につかず、ネットの下はすき間が空いています。
使うラインがシングルス/ダブルスで違う
| シングルス | ダブルス | |
|---|---|---|
| 横(サイドライン) | 内側の線まで(細長い) | 外側の線まで(広い) |
| サービスの奥(ロングサービスライン) | 一番後ろの線まで | 1本手前の線まで(前後が短い) |
4.用具(シャトル・ラケット)
シャトル
- 羽根(フェザー):16枚の羽根を台(コルク)に固定。羽根の長さは62〜70mm。重さは4.74〜5.50g。
- ナイロン(プラスチック):練習でよく使う。耐久性が高い。
- スピード:後方から打って落下点で速さを確認する「スピードテスト」で選ぶ。気温・標高で番手を変える。
ラケット
- フレーム全長は680mm以下、幅は230mm以下。
- ガット(ストリング)を張る面は、縦280mm × 横220mm 以内。
- 付加物で大きさ・重さを不当に変えてはいけない。
5.トス(先攻・エンド決め)
試合の前にトス(コイントスやじゃんけん等)を行います。勝った側は次のどちらかを選べます。
- 先にサーブするか/先にレシーブするかを選ぶ
- どちらのエンド(コート)から始めるかを選ぶ
負けた側は、残ったもう一方を選びます。
6.サービス(サーブ)の正式ルール
サービスはルールが細かく、フォルトの多くがここで起こります。正しいサーブの条件は次のとおりです。
サーブはアンダーハンド。打つ瞬間にシャトル全体がコート面から1.15m以下で、ラケットヘッドは手より下。
- 高さ:打つ瞬間、シャトル全体がコート面から1.15m以下。
- 下から:ラケットのヘッドが手より下の状態で、台(コルク)を先に打つ。
- スピン禁止:シャトルにわざと回転を与えて投げ上げない。
- 両足を止める:サーバー・レシーバーともに、サービス開始から打ち終わりまで両足の一部を床につけて静止(線を踏む・浮かすはフォルト)。
- 対角へ:対角のサービスコート内へ入れる(境界線に触れない位置に立つ)。
- 左右:サーブ側の点数が偶数→右、奇数→左のサービスコートから。
- 連続して前へ:ラケットを動かし始めたら止めずに前方へ振り抜く(途中で止める二段モーションは不可)。
- 空振り禁止:サーブしようとしてシャトルを打ち損なってはいけない。
- レシーバーの準備前に打たない。
▶ サーブの高さ・フォルト・シングルス/ダブルスで違うサービスコートまで、もっと詳しくは サーブのルール完全ガイド。「右から?左から?」で迷う所は ダブルスのサーブ順 早見表 に図解しました。
7.ダブルスのサービス順・受け方
受けるのは、サーバーの対角(ナナメ前)にいる人。
自分(サーバー側)の点数が偶数なら右、奇数なら左から。受ける人はその対角に立ちます。シングルスも同じ。
- サーブ側の点数が偶数→右、奇数→左から打つ(シングルスと同じ)。
- 自分たちが得点したら、サーバーとパートナーが左右を入れ替え、同じ人が続けてサーブ。
- 相手に取られたら(サイドアウト)、位置は入れ替えず、サーブ権が相手へ移る。
- サーブ順は決まった順番で回り、順番を飛ばす・2回続けて受けるのは反則。
| 状況 | 左右の入れ替え | 次にサーブ |
|---|---|---|
| 自分たちが得点 | する(チェンジ) | 同じ人が続けて |
| 相手に取られた | しない(そのまま) | サーブ権は相手へ |
▶ ラリー中に2人がどう動く(前後で攻める・サイドバイサイドで守る)かは ダブルスのローテーション・フォーメーション完全ガイド で図解しています。
8.ラリー(インプレー)のルール
- シャトルは片側で1回だけ打って相手コートへ返す(同じ側で2回打つのは反則)。
- ダブルスでも、サービスの返球以降はペアのどちらが打ってもよい(ただし続けて2回はNG)。
- シャトルがネットや床、壁・天井に触れたり、人や服に当たったらラリー終了。
- 打った後にラケットがネットを越えるのはOK(最初の打点が自分側なら可)。
9.フォルト(反則)全リスト
フォルトをすると相手の得点になります。主なフォルトは次のとおりです。
サービスでのフォルト
- サービスの規定(前項6)を満たしていない
- サーブしたシャトルがネットに引っかかって止まる/越えた後にネットに掛かる
- レシーバーのパートナーがサーブのシャトルを打ってしまう
ラリー中のフォルト
- シャトルがコートの外(アウト)に落ちる
- シャトルがネットを越えない
- シャトルが天井や壁に当たる
- シャトルが人や服に当たる
- シャトルをラケットで持ち運ぶ・押し出す(ホールディング/スリング)
- 同じ人が続けて2回打つ(ドリブル)
- ペアが続けて打つ(ダブルヒット)
- ラケットに当たって相手コートへ向かわない
体・ネットに関するフォルト
- 体・服・ラケットがネットや支柱に触れる(タッチ)
- ネットを越えて相手コートに侵入して打つ(オーバー・ザ・ネット)
- ネットの下から相手コートへ入り、妨げる
- 相手の正当な打球を妨げる(オブストラクション)
- 大声やジェスチャーでわざと相手の邪魔をする
10.レット(やり直し)全リスト
レットは「やり直し」で、誰の得点にもなりません。直前にサーブした人がもう一度サーブします。主なレットは次のとおりです。
- レシーバーの準備ができる前にサーバーがサーブした
- サーブ中にサーバーとレシーバーが同時に反則した
- 返球後、シャトルがネット上に引っかかって止まった/越えた後にネットに掛かった
- プレー中にシャトルが壊れて台と羽根が完全に分離した
- コーチや外的要因でプレーが乱された・気が散らされた
- 線審が見えず審判も判定できない
- ラリー中に他コートのシャトルが入ってきたなど、予期せぬ偶発的な出来事
11.インターバルとエンド交代
試合は原則最初のサーブから最後まで連続して行いますが、決められた休憩(インターバル)があります。
| タイミング | 21点制 | 15点制(新) |
|---|---|---|
| ゲーム中のインターバル(60秒以内) | どちらかが11点 | どちらかが8点 |
| ゲーム間のインターバル | 120秒(2分)以内(共通) | |
エンド(コート)の交代
- 第1ゲーム終了後
- 第2ゲーム終了後(第3ゲームを行う場合)
- 第3ゲームで、どちらかが先に11点(15点制では8点)に達したとき
※体力回復やアドバイスのためにわざとプレーを遅らせることは禁止です(遅延の判断は主審が行います)。
12.不正行為とペナルティ
わざとプレーを遅らせる、シャトルを傷つけて飛び方を変える、無礼な態度をとる――こうした不正行為には段階的なペナルティがあります。主審は次の順で対応します。
※カードの色(イエロー/レッド/ブラック)は実際の運用上の呼び方で、規則上は「警告 → フォルト → 失格」の3段階です。
13.用語ミニ辞典
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| ラリー | サーブから決着までの打ち合い |
| サービスオーバー | サーブ権が相手に移ること |
| サイドアウト | サーブ側がラリーを落とし、相手に点とサーブ権が移ること |
| デュース | 20−20など、2点差がつくまで続く状態 |
| フォルト | 反則。相手の得点になる |
| レット | やり直し。点は動かず再サーブ |
| インターバル | 11点・ゲーム間の決められた休憩 |
| チェンジエンズ | コート(エンド)を交代すること |
ルールを覚えたら、記録して上達へ。
得点をタップするだけで公式風スコアシートが自動で完成。試合のあとはAIが傾向まで分析します。ルールの実践は「記録」から。
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ルールは年代・大会区分(21点制/15点制)や規則改定により細部が異なる場合があります。正確・最新の規則は上記の公式ルールブックを、公式大会では主催者・審判長の指示を必ず確認してください。この記事は、バドミントンのスコア記録・分析アプリ「バドシート」を運営する TakeoriLab が作成しています。