TakeoriLab バドミントンの成長研究所
ユニフォーム規定2026年度版小・中・高

バドミントンのユニフォーム規定とJBA審査合格品
―Tシャツで公式戦に出られない理由と、小・中・高で違う背面ネームの決まり

「この服で試合に出られますか」。バドミントンを始めたご家庭が最初にぶつかる質問です。答えは日本バドミントン協会の大会運営規程に書かれていますが、公式の情報はPDFで散らばっていて、しかもネット上の解説の多くが2024年に変わる前のルールのまま残っています。このページは2026年度版の一次資料だけを読み直して、必要なことを1枚にまとめたものです。

最終更新:2026年9月9日/出典はBAJルールブック2026 大会運営規程ほか、各大会の実施要項

先に結論です

  1. 公式戦のウェアとシューズは、日本バドミントン協会の「審査合格品」でなければなりません。Tシャツは審査合格品ではないので使えません。
  2. 白いウェアなら審査不要、というのは2024年以降は誤りです。色にかかわらず審査合格品が必要になりました。
  3. 必要なのは全国大会だけではありません。県大会に進むための市区町村大会も対象に入ります。

1.「審査合格品」と「検定合格品」は別のものです

まずここでつまずきます。日本バドミントン協会の用具の制度は2系統あり、身につけるものは「審査」、道具とコート設備は「検定」です。ウェアについて調べているときに「検定合格品」という言葉が出てきたら、それはシャトルやラケットの話が混ざっています。

バドミントンの用具制度の図解。審査の対象はウェア・ショーツ・アンダーウェア・シューズ・ストリングス。検定の対象はシャトル・ラケット・ネット・ポスト・ラインテープ・得点表示装置。公式の一覧は両方をまとめて検定審査合格品一覧として公表されている。
身につけるものは「審査」、道具と設備は「検定」。公式の一覧は2つをまとめて出ています。

規程の言葉では、合格したしるしは「合格証票」です。「JBAマーク」という呼び方は広く使われていますが、協会の規程や通知に出てくる正式名称ではありません。

2.【重要】「白いウェアなら審査不要」は、もう誤りです

この記事でいちばんお伝えしたいのがここです。2024年に大会運営規程 第23条が改正され、色にかかわらず審査合格品が必要になりました。それ以前は「色付き着衣を使用する場合は審査合格品とする」という条件付きで、白一色のウェアは対象外でした。

いま検索して出てくる解説の多くは、この改正前の内容です。改正があったことは、インターハイの実施要項の文言が実際に変わっていることで確かめられます。

大会実施要項の文言
第74回 全国高校選手権
(2023年)
競技時の服装は、色付き着衣を使用する場合、(公財)日本バドミントン協会の検定審査合格品とする。
第77回 全国高校選手権
(2026年)
競技時の服装は、(公財)日本バドミントン協会の審査合格品とする。(条件が消えています)

2026年度版のルールブックに載っている第23条は、次のとおりです。「色付き」という限定はどこにもありません。

プレーヤーは、相手または観客に不快な感じを与えないように、競技中、競技用ウェア、シューズを着用する。着用するウェア、シューズは競技の品位を保つために本会の審査合格品とする。― 大会運営規程 第23条(BAJルールブック2026)

改正の内容は、福岡県バドミントン協会が2024年6月の認定委員講習会をまとめた資料に「着衣は白色を含めて全て審査合格品となった」と明記されています。協会本体が出した改正条文のPDFは現在サイト上で見つけられなかったため、ここではこの資料と、上の要項の文言の変化を根拠にしています。

3. どの大会で必要か ―「全国大会だけ」ではありません

審査合格品が要るのは第1種大会です。第1種大会とは、日本バドミントン協会が主催・主管する大会と、その予選会を指します。全国中学校大会、全日本中学生、全国小学生選手権、全国小学生ABC大会、若葉カップ、全国高校選手権、全国高校選抜などが含まれます。

見落としやすいのは「予選会」の範囲です。全国大会に直接つながるブロック大会や都道府県大会だけでなく、都道府県大会に進むための市区町村大会も第1種大会にあたります。

審査合格品が必要な大会の範囲を示したピラミッド図。上から全国大会、ブロック大会、都道府県大会、市区町村大会と並び、市区町村の予選まで含めて審査合格品が必要であることを示している。
県大会に進むための市区町村大会まで含まれます。「うちは県大会だから関係ない」は誤りです。

都道府県協会が単独で主催する大会は第2種大会ですが、こちらにも大会運営規程が原則として適用されます。

県の要項に書かれていないことがあります

実際に確かめたところ、ある県の中学校体育連盟の大会要項には「審査合格」という言葉が一度も出てきませんでした。背面ゼッケンの指定だけが書かれています。上位の規程が適用されるので不要という意味ではありませんが、県の要項だけを読んだ保護者は気づけません。迷ったら大会本部か顧問の先生に確認してください。

4. 背面ネームは小・中・高で中身が違います

上衣の背面に何を書くかは、学齢ごとに違います。ここは間違えている情報が多いところです。とくに高校の下段は選手名ではなく都道府県名です。

ユニフォーム背面に書く内容を小学生・中学生・高校生で比べた図。小学生は都道府県名と氏名フルネームで縦25センチ横30センチ以内、中学生はチーム名と姓で縦20センチ横30センチ、高校生は高等学校名と都道府県名で縦20センチ横30センチ。
高校の下段は「名前」ではなく都道府県名です。中学は姓、小学生はフルネームです。
区分上段下段枠の大きさ文字の高さ
小学生
(全国小学生選手権・ABC大会)
都道府県名氏名(フルネーム)縦25cm×横30cm以内6〜10cm
小学生
(若葉カップ)
チーム名選手氏名(3段目に都道府県名も可)縦25cm×横30cm以内6〜10cm
中学生
(全国中学校大会)
チーム名・学校名姓(または姓名)縦20cm×横30cm6〜10cm
高校生
(インターハイ・選抜)
高等学校名(やや大きく)都道府県名縦20cm×横30cm6〜10cm

中学生については「広告やスポンサー名は禁止し、学校名または一般的な略称に限る」という取り決めもあります。中学生が広告媒体になることはふさわしくない、という理由が付されています。

5. ロゴ・広告の決まり(第24条)

メーカーのロゴがいくつまで入ってよいかも決まっています。市販の審査合格品を普通に着るぶんには自動的に満たされますが、チームで独自にプリントを足すときは注意が要ります。

場所大きさ
上衣(左右の袖・肩・襟・胸、胸中央の計9か所)各1つ1つ20㎠以内(うち1つだけ50㎠以内も可)
下衣(ショーツ・スカート等)左右 各2つまで1つ20㎠以内
ソックス各足2つまで20㎠以内
アンダーウェア・リストバンド・バンダナ・サポーター等1つまで20㎠以内
機能性の表示3つまで(広告の数には含めません)10㎠以内

第24条には「本会・8連盟・各都道府県協会が主催する大会は、この範囲内で独自の表示規定を定められる」という条項があります。大会ごとにゼッケンの指定が違うのはこのためです。最終的にはその大会の要項が優先します。

6. アンダーウェア・靴下・ヘアバンドはどこまで決まっているか

見落としが多いのがインナーです。協会の2026年度の通知には、次のように書かれています。

アンダーウェアについては、審査合格品ウェアから露出するものについては審査品扱いとします。なお、競技ウェアの下に着用することとして、アンダーウェアのみでの競技はできません。― 2026年度 本会検定審査合格用具並びに用器具検定について(通知)

全国中学校大会の「競技・審判上の注意」にも「インナーについては、露出する場合は、審査合格品とする」と明記されています。袖や襟から見えるインナーは、それ自体が審査合格品である必要があります。公式の合格品一覧には「アンダーウェア」という独立した区分があります。

靴下(ソックス)に「審査合格品」はありません

審査合格品を求めているのは大会運営規程の第23条ですが、この条文が名前を挙げているのはウェアとシューズだけです。「着用するウェア、シューズは競技の品位を保つために本会の審査合格品とする」と書かれていて、ソックスは出てきません

協会が公表している合格品一覧を実際に数えて確かめました。2025年10月分807件・2026年2月分400件・2026年6月分159件の計1,366件を品目の欄で分けると、品目番号は1〜8で、ウェア・アンダーウェア・シューズ・ラケット・シャトル・ラインテープ・ネット・ストリングスの8区分ソックスという品目は1件もありません(「ソックス」「靴下」の文字も3つの一覧の全行で0件でした)。市販のソックスで問題ないということです。

決まっているのはロゴの数と大きさだけです。第24条〔5〕は「各ソックス(対の一つ)には製造メーカーロゴを含め広告等を2つまで、1つの表示の大きさは20㎠以内」と定めています。圧縮ソックスやサポートソックスを重ねて履くときは、各脚・各足で合計2つまでです(サポーターなどの医療用具のメーカーロゴはこの数に入りません)。色や柄を指定した条項は、第23条・第24条には見つかりませんでした。

ただし大会ごとの要項が優先します(第24条〔7〕)。学校の部活では「白のみ」のように学校側の指定があることもあります。

ヘアバンド・リストバンドも合格品でなくてよい。ただしロゴは1つまで

リストバンドとバンダナ(ヘアバンド)も第23条の対象ではないので、審査合格品である必要はありません。ただし「規制がない」わけではなく、第24条〔6〕がアンダーウェア・リストバンド・バンダナ・サポーターなどの医療用具に入れられる広告等を1つまで・20㎠以内と定めています。市販品を普通に使うぶんには自動的に収まります。品位が保たれないとレフェリーが判断した場合は着用できません。ハチマキは、体裁よく結べば使えます。

7. 合格品かどうかの確かめ方 ―タグより品番です

審査合格品の見分け方は2つあります。吊り下げタグ品番です。ウェアの審査合格品には「日本バドミントン協会審査合格品」と書かれたタグが付いています。ただし、これだけを頼りにするのは危険です。理由は2つあります。

確実なのは品番(型番)を公式の一覧と突き合わせる方法です。一覧は「会社名・品番・品名・税込価格・検定合格期間」の表になっているので、通販ページに載っている品番でそのまま照合できます。

公式の合格品一覧(2026年9月9日にすべて閲覧できることを確認)

一覧には「検定合格期間」の欄があります。審査は2月・6月・10月と年に複数回行われていて、期間はおおむね1年間です。なお、一度審査に合格したウェアは、品番が一覧から削除されたあとも着用できるとされています(2023年の協会解説資料による)。老朽化などで品位が保たれないとレフェリーが判断した場合は除きます。

合格品かどうかで絞って探せます

当サイトのユニフォーム比較ツールは、審査合格品らしい商品だけに絞り込んで、色・サイズ・予算・メーカーで横断検索できます。登録不要・無料です。

JBA合格品の候補を見る → ジュニアサイズの候補を見る →

この絞り込みは、販売ページの商品名から機械的に判定しています。2026年9月11日に当サイトの掲載データ1,219点を全数で数えたところ、絞り込みで残るのは603点でした。そのうち商品名に「JBA」「協会」「合格品」「公認」「認定」のいずれかが書いてあるのは19点(3.2%)だけで、残り584点は「ゲームシャツ」「ゲームパンツ」「スコート」といった品目名からの推定です。候補を狭める道具として使い、買う前に品番で確かめてください。603点のうち358点は品番を載せているので、7. 合格品かどうかの確かめ方のとおり協会の一覧とそのまま照合できます。

ジュニアはJ120〜J150で絞れます。シューズはシューズ比較から、ワイズ(2E・3E・4E)と非マーキングで探せます。子供の靴が何cmか(20cm・21cm…)は、ジュニア・キッズのシューズの選び方に足長からの目安をまとめています。

8. シャトル・ラケット・ガット・シューズはどうなるか

用具制度公式戦での扱い
シューズ審査ウェアと並んで審査合格品が求められます。全国高校選抜の要項は「着衣及びシューズ」と明記しています。
ストリングス(ガット)審査審査の対象です。
シャトル検定(2階級)第1種と第2種があります。第2種は第1種大会では使えません。
ラケット検定検定の対象で一覧にも載ります。ただし2026年度の通知は、ラケットについて「合格品のみ使用できる」とは明示していません。

有名なシャトル=一番上のグレード、ではありません

よく使われているエアロセンサ700は第2種の検定合格シャトルです。全日本総合や全国中学校大会などの第1種大会では使えません。第1種にはヨネックス トーナメント/ニューオフィシャル、GOSEN GFN110・120、VICTOR マスターエースなどが入っています。シャトルの選び方はシャトルの選び方ガイドにまとめています。

9. よくある誤解

よく聞く話実際は
白いウェアなら審査合格品でなくてよい2024年の改正で誤りになりました。色にかかわらず必要です。
全国大会に出る人だけの話県大会に進むための市区町村大会も対象です。
Tシャツは全部だめ正確には「審査合格品でないウェアがだめ」です。形ではなく品番で決まります。合格品一覧にはポロシャツも載っています。
一覧から品番が消えたらもう着られない一度合格したウェアは、市場からなくなって一覧から削除されても着用できるとされています。
リストバンドやバンダナ(ヘアバンド)も合格品でないとだめ合格品である必要はありません(第23条の対象はウェアとシューズ)。ただし広告等は1つまで・20㎠以内です(第24条〔6〕)。
インナーは見えていても自由露出するものは審査品扱いです。インナーだけで試合には出られません。
県の要項に書いていないから不要上位の規程が適用されます。書いていない=不要ではありません。

10. 15点制になって、ウェアの決まりは変わりましたか

変わっていません。2026年から日本の主要大会で先行導入された3ゲーム15点制は、得点の数え方の変更です。2026年度ルールブックの正誤表を確かめたところ、第23条・第24条の修正は1件もありませんでした

直近で確認できたウェア関連の改訂は2025年1月の第24条の背面表示の再構成です。15点制そのものについては15点制の解説ページ、ルール全体はルール完全ガイドをご覧ください。

よくある質問

練習試合やサークルでも審査合格品が必要ですか?

大会運営規程が適用されるのは第1種大会と第2種大会です。練習試合やサークル活動を対象にした明文の規定は、今回調べた範囲では見つかりませんでした。ただし「不要」と書かれた資料も見つかっていません。主催者の判断になります。

チーム全員でユニフォームを統一しないといけませんか?

全国大会の実施要項に「チーム内でデザインや色を統一せよ」と定めた条項は、今回調べた範囲では見つかりませんでした。ただし背面へのチーム名や学校名の表示は必須なので、結果として同じ表示になります。

お下がりのユニフォームでタグがありません。使えますか?

タグの有無ではなく、そのウェアが審査合格品かどうかで決まります。品番が分かれば公式の一覧で確認できます。品番も分からない場合は、大会本部か顧問の先生に現物を見てもらうのが確実です。

審査合格品はどうやって見分けますか?

見分け方は2つあり、確実なのは品番のほうです。吊り下げタグの「日本バドミントン協会審査合格品」という表示でも見分けられますが、タグは切れば消えるうえ、2022年には合格品ではないドライTシャツに合格品のタグが誤って付いた商品が混在したとメーカーが公表しています。確実なのは品番(型番)を協会「用具検定」ページの合格品一覧と突き合わせる方法です。一覧は「会社名・品番・品名・税込価格・検定合格期間」の表なので、通販ページに載っている品番でそのまま照合できます。

審査合格品はどこで買えますか?

主要メーカーのゲームシャツ・ゲームパンツ・スコートはほとんどが審査合格品です。当サイトのユニフォーム比較ツールは、商品名から審査合格品らしい商品だけに絞り込んで、色・サイズ・予算から探せます。判定は商品名によるものなので、買う前に品番で確かめてください。

比較ツールの「JBA合格品のみ」は、どこまで信用できますか?

候補を狭める道具として使ってください。判定は販売ページの商品名から機械的に行っています。2026年9月11日に当サイトの掲載データ1,219点を全数で数えたところ、この絞り込みで残るのは603点でした。うち商品名に「JBA」「協会」「合格品」「公認」「認定」のいずれかが書いてあるのは19点(3.2%)だけで、残り584点は「ゲームシャツ」「ゲームパンツ」「スコート」などの品目名からの推定です。品目として合っていても、その品番が実際に審査に合格しているかどうかまでは商品名からは分かりません。603点のうち52点は商品名に「ソフトテニス」も入っており、バドミントン専用の表記とはかぎりません。いっぽう、商品名にこれらの語があるのに絞り込みから外れた商品は0点でした。確実なのは品番です。603点のうち358点は品番を載せているので、協会の合格品一覧とそのまま照合できます。

小学生と中学生でゼッケンの大きさが違うのはなぜですか?

大会ごとの要項で定められているためです。小学生の全国大会は縦25cm×横30cm以内、中学・高校は縦20cm×横30cmが基準です。小学生はプリントでも可とされています。

ウェアの背面にメーカーのロゴが大きく入っています。そのまま出られますか?

全国中学校大会は、背面にロゴや規定外の文字がプリントされている場合はゼッケンで隠す、と定めています。四隅を留めて見えないようにします。大会ごとに扱いが違うので要項を確認してください。

バドミントンの靴下に規定はありますか?

審査合格品である必要はありません。審査合格品を求めている第23条が名前を挙げているのはウェアとシューズだけで、ソックスは条文に出てきません。合格品一覧3回分の計1,366件を数えても、品目にソックスはありませんでした。決まっているのはロゴで、第24条〔5〕により各ソックスに2つまで・1つ20㎠以内です。

ヘアバンドやリストバンドは審査合格品でないとだめですか?

必要ありません。第23条が審査合格品を求めているのはウェアとシューズだけです。ただしリストバンド・バンダナ(ヘアバンド)・サポーターなどに入れられる広告等は、第24条〔6〕で1つまで・20㎠以内と決まっています。品位が保たれないとレフェリーが判断した場合は着用できません。

このページは2026年9月9日時点の公開資料をもとにしています。規程や要項は改訂されます。実際に大会へ出るときは、必ずその大会の実施要項と主催者の案内をご確認ください。誤りにお気づきの場合はお問い合わせからお知らせください。

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