パラバドミントン

東京2020パラリンピック バドミントンの結果
バドミントンのパラリンピック初実施——日本は金3・銀1・銅5

東京2020パラリンピックのバドミントンは、2021年9月1日〜5日に東京・国立代々木競技場第一体育館で行われ、日本は金メダル3・銀メダル1・銅メダル5を獲得しました。金は里見紗李奈(女子シングルスWH1)・梶原大暉(男子シングルスWH2)・里見紗李奈/山崎悠麻組(女子ダブルスWH1-WH2)。バドミントンがパラリンピックで実施されたのは、この大会が最初です。このページは、決勝トーナメントに進んだ日本勢13エントリーの全試合のスコアと全14種目の金・銀・銅を、BWF(世界バドミントン連盟)の大会ドローと一般社団法人 日本パラバドミントン連盟の結果発表から整理したものです。WH1・SL3などのクラスの意味は パラバドミントンのクラス分け をどうぞ。

① 大会の概要

東京2020パラリンピック競技大会 バドミントン競技
会期=2021年9月1日(水)〜5日(日)/会場=国立代々木競技場第一体育館(東京都渋谷区)/種目=14(男子7・女子6・混合1)/方式=予選リーグ → 決勝トーナメント(全種目に3位決定戦あり)/得点=21点先取の3ゲームマッチ

決勝トーナメントは、BWFのドローで準々決勝が9月3日、準決勝が9月4日、決勝と3位決定戦が9月4日・9月5日でした。大会そのものは新型コロナウイルスの影響で1年延期され、2021年の開催になっています。コートもネットの高さもラケットもシャトルも屋内のバドミントンと同じで、クラスで変わるのは使うコートの範囲とサービスの高さだけです(クラス分けの解説)。

種目の内訳(14)
男子7=シングルス WH1・WH2・SL3・SL4・SU5・SH6 の6クラスと、ダブルス WH1-WH2。
女子6=シングルス WH1・WH2・SL4・SU5 の4クラスと、ダブルス WH1-WH2・SL3-SU5。
混合1=混合ダブルス SL3-SU5。
次のパリ2024パラリンピックでは16種目に増えました。

② 日本のメダル9個

日本の金3つはすべて車いすのクラス(WH1・WH2)で、里見紗李奈はシングルスとダブルスの2冠、山崎悠麻はダブルスの金とシングルスの銅、梶原大暉はシングルスの金とダブルスの銅でした。金・銀・銅の数は、日本パラバドミントン連盟の結果発表・BWFのドロー・英語版ウィキペディアのメダル表の3つで一致します。

東京2020パラリンピック(2021年9月1日〜5日・国立代々木競技場第一体育館)のバドミントンで、日本の16エントリーがどこまで進んだかを示す図。金メダルは里見紗李奈(女子シングルスWH1)・梶原大暉(男子シングルスWH2)・里見紗李奈と山崎悠麻の組(女子ダブルスWH1-WH2)の3つ。銀メダルは鈴木亜弥子(女子シングルスSU5)。銅メダルは山崎悠麻(女子シングルスWH2)・杉野明子(女子シングルスSU5)・村山浩と梶原大暉の組(男子ダブルスWH1-WH2)・伊藤則子と鈴木亜弥子の組(女子ダブルスSL3-SU5)・藤原大輔と杉野明子の組(混合ダブルスSL3-SU5)の5つ。3位決定戦で敗れた4位が村山浩・藤原大輔・亀山楓。準々決勝で敗れたのが長島理。予選リーグで敗れたのが藤野遼・今井大湧・小倉理恵。
日本の13人・16エントリーがどこまで進んだか。金3・銀1・銅5。出典=BWF大会ドロー/日本パラバドミントン連盟「大会結果」

③ 決勝トーナメントの日本勢13エントリー

日本パラバドミントン連盟は13人の選手全員が出場したと発表しています(エントリーは16)。そのうち決勝トーナメントに進んだのは10人・13エントリーです。スコアは日本の選手から見た点数、○が勝ち・●が負けです。通算は17勝13敗(日本人対決の3試合は両側に数えています)。

⚠️ 予選リーグの試合は載せていません
BWFの大会ドローの一覧には予選リーグの組が35本あるのに、中の試合データが残っていません。そのため、この一覧は準々決勝(9月3日)からです。予選リーグの組の数は種目によって2組・3組・4組と違い、3組の種目だけ準々決勝があり、残りの2つの枠は不戦(バイ)になります。2組・4組の種目は組を勝ち抜いた4人(4組)がそのまま準決勝に進むので、準々決勝がありません。

里見紗李奈 女子シングルス WH1

金メダル(優勝)・3勝0敗

  • 9月3日・準々決勝 ○ Karin SUTER-ERATH(スイス) 21-8, 21-9(28分)
  • 9月4日・準決勝 ○ YIN Menglu(中国) 21-18, 21-18(50分)
  • 9月4日・決勝 ○ Sujirat POOKKHAM(タイ) 14-21, 21-19, 21-13(56分)

梶原大暉 男子シングルス WH2

金メダル(優勝)・2勝0敗

  • 9月4日・準決勝 ○ KIM Kyung Hoon(韓国) 21-14, 21-15(48分)
  • 9月5日・決勝 ○ KIM Jung Jun(韓国) 21-18, 21-19(48分)

里見紗李奈/山崎悠麻 女子ダブルス WH1-WH2

金メダル(優勝)・2勝0敗

  • 9月4日・準決勝 ○ Sujirat POOKKHAM/Amnouy WETWITHAN(タイ) 21-17, 21-16(33分)
  • 9月5日・決勝 ○ LIU Yu Tong/YIN Menglu(中国) 16-21, 21-16, 21-13(60分)

鈴木亜弥子 女子シングルス SU5

銀メダル(準優勝)・1勝1敗

  • 9月4日・準決勝 ○ 亀山楓(日本) 21-2, 21-13(24分)
  • 9月4日・決勝 ● YANG Qiu Xia(中国) 17-21, 9-21(28分)

山崎悠麻 女子シングルス WH2

銅メダル(3位決定戦に勝利)・2勝1敗

  • 9月3日・準々決勝 ○ Tatiana GUREEVA(ロシアパラリンピック委員会) 23-25, 21-7, 21-8(44分)
  • 9月4日・準決勝 ● XU Tingting(中国) 12-21, 13-21(34分)
  • 9月4日・3位決定戦 ○ Emine SECKIN(トルコ) 21-16, 21-8(30分)

杉野明子 女子シングルス SU5

銅メダル(3位決定戦に勝利)・2勝1敗

  • 9月3日・準々決勝 ○ Beatriz MONTEIRO(ポルトガル) 21-5, 21-12(28分)
  • 9月4日・準決勝 ● YANG Qiu Xia(中国) 11-21, 11-21(28分)
  • 9月4日・3位決定戦 ○ 亀山楓(日本) 21-16, 6-21, 21-13(44分)

梶原大暉/村山浩 男子ダブルス WH1-WH2

銅メダル(3位決定戦に勝利)・1勝1敗

  • 9月4日・準決勝 ● MAI Jian Peng/QU Zi Mo(中国) 8-21, 17-21(42分)
  • 9月5日・3位決定戦 ○ Jakarin HOMHUAL/Dumnern JUNTHONG(タイ) 21-18, 21-19(35分)

伊藤則子/鈴木亜弥子 女子ダブルス SL3-SU5

銅メダル(3位決定戦に勝利)・1勝1敗

  • 9月4日・準決勝 ● CHENG He Fang/MA Huihui(中国) 6-21, 12-21(20分)
  • 9月4日・3位決定戦 ○ Lenaig MORIN/Faustine NOEL(フランス) 21-16, 21-18(26分)

藤原大輔/杉野明子 混合ダブルス SL3-SU5

銅メダル(3位決定戦に勝利)・1勝1敗

  • 9月4日・準決勝 ● Lucas MAZUR/Faustine NOEL(フランス) 10-21, 11-21(27分)
  • 9月5日・3位決定戦 ○ Pramod BHAGAT/Palak KOHLI(インド) 23-21, 21-19(35分)

村山浩 男子シングルス WH1

4位(3位決定戦で敗退)・1勝2敗

  • 9月3日・準々決勝 ○ 長島理(日本) 21-15, 21-16(37分)
  • 9月4日・準決勝 ● QU Zi Mo(中国) 16-21, 11-21(41分)
  • 9月4日・3位決定戦 ● LEE Dong Seop(韓国) 20-22, 21-17, 14-21(69分)

藤原大輔 男子シングルス SL3

4位(3位決定戦で敗退)・0勝2敗

  • 9月4日・準決勝 ● Pramod BHAGAT(インド) 11-21, 16-21(36分)
  • 9月4日・3位決定戦 ● Manoj SARKAR(インド) 20-22, 13-21(46分)

亀山楓 女子シングルス SU5

4位(3位決定戦で敗退)・1勝2敗

  • 9月3日・準々決勝 ○ Palak KOHLI(インド) 21-11, 21-15(26分)
  • 9月4日・準決勝 ● 鈴木亜弥子(日本) 2-21, 13-21(24分)
  • 9月4日・3位決定戦 ● 杉野明子(日本) 16-21, 21-6, 13-21(44分)

長島理 男子シングルス WH1

5位(準々決勝で敗退)・0勝1敗

  • 9月3日・準々決勝 ● 村山浩(日本) 15-21, 16-21(37分)

※予選リーグで敗れた3エントリーは、日本パラバドミントン連盟の発表で藤野遼=女子シングルスSL4(5位)・今井大湧=男子シングルスSU5(5位)・小倉理恵=女子シングルスWH2(7位)です。連盟の順位は、種目ごとの組の数によって同じ「5位」でも到達したラウンドが違います。なお、連盟のこのページは藤野選手の名前を「藤野遥」と書いていますが、同じ連盟のほかの大会結果(2022年・2024年・パリ2024)はいずれも「藤野遼」なので、当サイトは藤野遼で統一しています。

④ 全14種目の金・銀・銅

種目名のクラスは、BWFのドローに書かれているとおりです。「WH1-WH2」「SL3-SU5」のようにクラスが2つ並ぶのはダブルスの種目で、組める相手はクラスポイントの上限で決まります(出られる種目の決まり)。決勝のスコアは優勝した側から見た点数です。銅は3位決定戦に勝ったほうです。

⑤ 国別のメダル数

BWFのドロー(決勝と3位決定戦の結果)から数えた値で、英語版ウィキペディアのメダル表と10か国すべて一致します。この大会は国の違う選手どうしの混成ペアがなかったので、数え方による差が出ません。

⑥ 数字で見る決勝トーナメント

⑦ パリ2024・そのあとの大会へ

3年後のパリ2024パラリンピックは16種目に増え、日本は金2・銀1・銅1でした。里見紗李奈と梶原大暉は、東京とパリの両方で金メダルを取っています。

世界選手権では、東京大会の翌年にあたる2022年大会(東京・国立代々木競技場第一体育館)が同じ会場で開かれ、日本は金3・銀2・銅5でした。その後の2024年(タイ・パタヤ)は金1・銅4、2026年(バーレーン)は金3・銀1・銅3です。梶原大暉は2022年・2024年・2026年の世界選手権すべてで男子シングルスWH2に優勝しています。

⚠️ 大会ごとに方式と出場者が違います
パラリンピックは全種目で3位決定戦があり、世界選手権は3位決定戦がなく準決勝の敗者が2人とも銅です。種目の数も、出場した海外の選手も大会ごとに違います。メダルの数だけを並べて「強くなった/弱くなった」とは言えません。

いま追える大会は、Japanパラバドミントン国際大会2026(2026年9月・東京体育館/最終結果)、愛知・名古屋2026アジアパラ競技大会(パラバドミントンは2026年10月16日〜23日・一宮市総合体育館)、国内では第12回 日本障がい者バドミントン選手権大会(2027年1月23日・24日・町田市立総合体育館)です。

⑧ 記録と大会運営

この大会のスコアは、屋内のバドミントンとまったく同じ形で記録されています。21点のラリーポイント制で、デュースの処理も、サービスの左右の入れ替わりも同じ。村山浩の3位決定戦のように20-22・21-17・14-21と3ゲームを行き来する試合も、ふだんの大会と同じルールの中の出来事です。

スコア記録アプリ「バドシート」で記録する場合
何点先取かを設定できるので、この大会と同じ21点制でも、2027年からの15点制でもそのまま記録できます。半面を使うクラス(車いすとSL3のシングルス)でも点の入り方は同じなので、読み替えは要りません。ただし落下点の記録は全面のコートを前提にした画面です。

大会を開く側から見ると、この大会は14種目それぞれで「予選リーグ → 決勝トーナメント」を回し、しかも組の数が2組・3組・4組と種目ごとに違い、3組の種目だけ準々決勝に不戦(バイ)の枠ができる形でした。リーグの順位からトーナメントの枠を埋める作業は、手作業だといちばん間違えやすい場面です。「バドオート」は結果の入力からリーグ表と順位を自動で作り、その順位から決勝トーナメントを組めます。県のパラバドミントン大会のように、クラスで種目が細かく分かれて1種目あたりの人数が少ない大会ほど、この組み方の手間が減ります。

予選リーグ → 決勝トーナメントを、種目ごとに自動で。

「バドオート」は、組み合わせ・リーグ表・決勝トーナメント・当日の進行表をブラウザだけで回せる大会運営ツールです。スコアの記録は「バドシート」で(21点にも15点にも設定できます)。

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⑨ よくある質問

Q. 東京2020パラリンピックのバドミントンはいつ、どこで行われましたか?

2021年9月1日から5日まで、東京・国立代々木競技場第一体育館(渋谷区)で行われました。大会そのものは新型コロナウイルスの影響で1年延期され、2021年の開催になっています。会期と会場は、一般社団法人 日本パラバドミントン連盟の大会結果と、世界バドミントン連盟(BWF)の大会情報・記事の両方で一致します。

Q. バドミントンがパラリンピックで行われたのは、いつが最初ですか?

この東京2020パラリンピックが最初です。日本パラバドミントン連盟は結果発表で「初めてバドミントンが採用された東京2020パラリンピック競技大会」と書いており、BWFも大会前の記事で「パラバドミントンのパラリンピックでのデビュー(Para badminton's debut at the Paralympic Games)」と書いています。次のパリ2024パラリンピックが2回目です。

Q. 日本のメダルはいくつですか?

金メダル3・銀メダル1・銅メダル5の合計9個です。金は里見紗李奈(女子シングルスWH1)・梶原大暉(男子シングルスWH2)・里見紗李奈/山崎悠麻組(女子ダブルスWH1-WH2)、銀は鈴木亜弥子(女子シングルスSU5)、銅は山崎悠麻(女子シングルスWH2)・杉野明子(女子シングルスSU5)・村山浩/梶原大暉組(男子ダブルスWH1-WH2)・伊藤則子/鈴木亜弥子組(女子ダブルスSL3-SU5)・藤原大輔/杉野明子組(混合ダブルスSL3-SU5)です。日本パラバドミントン連盟の結果発表、BWFのドロー、英語版ウィキペディアのメダル表の3つで数が一致します。

Q. 種目はいくつありましたか?

14種目です。男子がシングルス6クラス(WH1・WH2・SL3・SL4・SU5・SH6)とダブルスWH1-WH2の7種目、女子がシングルス4クラス(WH1・WH2・SL4・SU5)とダブルス2種目(WH1-WH2・SL3-SU5)の6種目、これに混合ダブルスSL3-SU5が1種目です。BWFのドローにある種目の数と、英語版ウィキペディアの種目一覧が一致します。次のパリ2024パラリンピックは16種目に増えています。

Q. 3位決定戦はありますか?

全14種目にあります。準決勝で敗れた2人(2組)が3位決定戦を行い、勝ったほうが銅メダル、負けたほうが4位です。パラバドミントンの世界選手権は3位決定戦がなく準決勝の敗者が2人とも銅になるので、大会によって方式が違います。日本は8エントリーが3位決定戦に進み、5勝3敗でした。

Q. 日本勢の通算成績は何勝何敗ですか?

決勝トーナメントで17勝13敗です(BWFのドローで数えた値)。日本人どうしの対戦が3試合あり、どちらの選手の成績にも数えています。試合数にすると27試合です。予選リーグの試合はBWFのドローに記録が残っていないため、この数字には入っていません。

Q. 予選リーグの結果は載っていますか?

載せていません。BWFの大会ドローの一覧には予選リーグの組(たとえば男子シングルスWH1のA組)が35本ありますが、中の試合データが残っていません。そのためこのページのスコアは、準々決勝(9月3日)から決勝(9月5日)までです。予選リーグの組の数は種目によって2組・3組・4組と違い、組の数で決勝トーナメントの入り口も変わります。

Q. 日本の選手は何人出場しましたか?

日本パラバドミントン連盟は「選出された13名の選手全員が新型コロナウイルスの影響を受けず出場することが出来ました」と発表しています。エントリーは16です。このうち決勝トーナメントに進んだのは10人・13エントリーで、残る3エントリー(藤野遼=女子シングルスSL4、今井大湧=男子シングルスSU5、小倉理恵=女子シングルスWH2)は予選リーグで敗れています。

Q. パリ2024パラリンピックとの違いは?

種目が14から16に増え、会場はパリのPorte de La Chapelle Arenaに変わりました。日本のメダルは東京が金3・銀1・銅5の9個、パリが金2・銀1・銅1の4個です。里見紗李奈と梶原大暉は東京とパリの両方で金メダルを取っています。出場した海外の選手も大会ごとに違うので、メダルの数だけを並べて強さを比べることはできません。

関連ページ

このページは、バドミントンのスコア記録・分析アプリ「バドシート」を運営する TakeoriLab が作成しています。出典はBWF(世界バドミントン連盟)の大会ドローと大会情報(bwfbadminton.com・大会ID 3878)と、一般社団法人 日本パラバドミントン連盟「大会結果」(2021年9月7日更新)です。日本のメダル9個は、この2つと英語版ウィキペディアのメダル表で一致することを確認しています。バドミントンがパラリンピックで実施されたのがこの大会が最初であることは、日本パラバドミントン連盟の結果発表とBWFの大会前の記事の2つで確認しました。国別のメダル数はBWFのドローで数えた値です。試合数・所要時間・スコアはBWFのドローから数えた値で、予選リーグは含みません。掲載しているのは日程・会場・出場クラス・勝敗・スコアの事実のみで、記事本文・写真は転載していません。選手の障がいの原因・程度・経緯は扱っていません。2026年9月23日時点の情報です。掲載内容の誤り・訂正・削除のご依頼は お問い合わせフォーム からお知らせください。確認のうえ速やかに対応します。